世論調査の発展と現状 輿論科学協会編
この2章は、林による調査の古典主義とモダニズムの比較の議論が前半で展開されている。内容は、サンプルデザインと、調査員の効果、および調査票の影響について。
米国では古典主義およびモダニズムという区分は design based と model based という言い表せられている。林は概ねmodel based inferenceには反対である。
model basedの方法を行うためには、データのひずみの量と方向性を推定するモデルを作って、その妥当性を検証するプロセスが必要であると述べている。
つまり77年の段階において、米国と日本における問題意識にそれほど違いが無かったとも言える。問題は、その後の20数年の間に、林がここで述べている問題点の研究がほとんど進まなかった事にあるのかもしれない。
